ヘビの脱皮不全の対処法について｜ボールパイソン飼育

蛇屋のヒロアキがYouTubeで解説中！

子どもの頃はかさぶたを剥がしてしまい
余計に傷口を開いていたへびやのヒロアキです。

今日は驚くとボールのように丸まる習性を持つボールパイソンというヘビの
脱皮不全についてお話をしたいと思います。

2匹のボールパイソンに共演していただいております。

お、どうした？
カメラは反対よ

ちょっと脱皮前で落ち着かない様子ですが…

まず見ていただきたいのはこちら。
ボールパイソンはですね、1カ月に1回脱皮をします。
これぐらいのサイズだと。
アダルトになると脱皮の周期も長くなっていくんですが
脱皮前になると本来黒い部分がくすんだり目が白濁したりします。
グレーになったり、白く濁ったりします。

これは、体と鱗の間に分泌液を流して脱皮しやすくしている状態ですね。
ヘビを飼っている人にはお馴染み。脱皮前という事です。

脱皮前パイソン！！

この状態になってから数日すると、なぜか体の色が普通に戻って
それから一気に脱皮をしていくんですが
稀に脱皮に失敗してしまう事があります。

脱皮不全という状態ですね。

なぜ脱皮不全になるかというと、それは色んな理由があって
例えば脱皮中にハンドリングをしてストレスがかかってしまった…

あ、ごめんね
こういう状態ですね(汗)

あとは十分な水分を摂取できなかった。
あるいは環境の湿度が低すぎて乾燥してしまい脱皮が十分にできなかった。
などの理由があります。

脱皮不全になればどうすればいいかと言うと基本的には取ってあげる方が良いです。
古いものがこびりついている状態だと
気持ちよくもないでしょうし皮膚呼吸もしにくいと思いますので
基本的には温浴と言って皮をふやかして取ってあげると良いと思います。

みなさんもお風呂に入った後は色んなものが柔らかくなっているでしょう？

そういう状態にして取ってあげるといいんですが…
脱皮不全が頭の周りに起こってしまう事があります。

そうすると、目にも殻が残ってしまう事があります。
体だと触って剥き剥きしてあげればいいんですが
顔は嫌がるコも多いんですね。こうやって力を入れるのも怖いでしょうし。

そういう時はどうすればいいかと言うと次の脱皮をそのまま待てばいいと思います。

はい、こちら。
こういう感じですね。

このコはどういう状態かと言うと
前回の脱皮で頭周りの脱皮に失敗してしまって脱皮不全になりました。

でもそれを剥がそうとすると目の周りの触らなければいけなかったり
口の周り、顔の周り、頭の周りを触らなければいけないので
ストレスがかかってしまうかなと思い
次の脱皮で自分でキレイに脱いでもらおうとしているところです。

体も次の脱皮に備えている状態ですね。

丁寧にやれば取れない事はないのですが
ヘビを飼育しているとこういうトラブルが起こるよという
一つのサンプルになるかなと思ってこのまま待ってもらいました。

このコは温度・湿度が十分な環境で、いつもより気を付けて飼育しているので
数日後には全部キレイに脱いでくれると思います。

普段の脱皮で目が白濁するよりも皮が一枚乗っているので
濁り具合も一際あって、比較してみるとこっちは透き通った濁りですが
こっちは皮がコンタクトレンズのようにはり付いているという状態です。

ヘビ屋をやりながらこういうノーマルじゃない状態を
お見せするのはなかなかリスキーだと思うんですが
生き物を飼っていると様々なトラブルが発生しうるという事や
完璧なものを提供できるわけではないこと。

恥ずかしながらウチでもこういう事が起こってしまうわけですね。

っでそういう時にどうやって対処していけばいいのかというのを
何が危なくて、何を待てばいいのかというのも発信して
情報共有をしていければいいなと思います。

何かトラブルがあった時はお店のLINEやコメント欄へ送っていただければ
飼育の相談にものっていきたいと思いますので
是非みなさんで一緒にボールパイソンの飼育についてご相談いただければと思います。

今日はボールパイソンの脱皮不全についてお話をしました。

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