ヘビとウイルスについて全部話します

蛇屋のヒロアキがYouTubeで解説中!
ヒロアキさん!
最近、ウイルスとヘビについて炎上しましたがどう考えていますか?
■へびやのヒロアキ
ウイルスにかかると一気に壊滅してしまうという
みんなに感染して死んでしまうという話が
僕がボールパイソンを始めた頃からありました。
ニドウイルスと言います。
僕もなんとなくこうかなという感覚はありました。
先日炎上した件は当店でお迎えいただいた
ボールパイソンがニドウイルスにかかり死んでしまったことが発端です。
当店からだけお迎えしたわけではないのですが
この炎上を機に僕もニドウイルスについてかなり調べました。
誰かが言っていたとか…
何となく思うとか…
こういう風に聞いたことがあるではなく…
科学的な論文や研究データを全て英語で調べ
世界の研究やアカデミックな世界でどう言われているのかを調べました。
■スタッフ
それで結論はどのようなスタンスなのですか?
■へびやのヒロアキ
結論としてはそこら中にいるものです。
ニドウイルスに感染させない・しない。
ゼロウイルスを実現しようというのが日本の飼育者のマインドでしたが無理です。
感染してもすぐに症状が出るわけではない。
感染しても保菌はしているけど一生発症しないヘビも多い。
ゼロウイルスを目指すのではなく発症させない飼育の仕方を目指していくしかない。
■スタッフ
人間でも普通にウイルスや菌はいますが免疫が弱くなって風邪を引くという話ですね。
■へびやのヒロアキ
日本人の性質でもあると思います。
ゼロリスクやゼロウイルスという考えが強い気がします。
海外の人たちと色んな人と話をしました。
その辺にいくらでもいるからゼロは無理と言っていました。
発症させない方が大事だと皆がそういう意見でした。
あなたのところにいるのですか?と言ったら
調べたらいるかもしれないと言っていた。
誰かが人工的に作り出したウイルスではなくその辺の野生のヘビでも持っているウイルス。
空気感染はしないという意見が多いですがウイルスは物に付着して移動することもあるため
これを完全にシャットダウンするのは無理だというのが僕や海外の人たちの見解です。
爬虫類ショップやイベントに行けば他の生き物もいます。
それだけでなく野生のヘビも保菌しているというデータがある。
これを完全にシャットアウトするのはほぼ無理です。
完全にシャットアウトしようとすると外出できない生活になります。
山手線のラッシュの中で朝ヘビを触ってきた人が
一生ウイルスを持たないということはないわけです。
完全に防ごうと自分の世界を閉ざすよりは
イベントやショップとの関わりや爬虫類仲間との交流を楽しむことも
生き物ライフの醍醐味だと思います。
それらを遮断するのではなく発症させないように
温度と湿度を管理し栄養を与え正しい飼い方で免疫を高める。
それが正しいボールパイソンとの向き合い方だと思います。
基本的には適切な管理で免疫をアップさせながら管理していくという方向性ですね。
昔から爬虫類を飼っている人たちは
犬や猫と違い基本は野生から捕まえてくるため
菌やウイルスがいないわけがないという感覚の人が多いです。
最近は爬虫類やボールパイソン飼育の裾野が広がり
ゼロに慣れている人たちが食い止めなければという
危機感を持っているのはあると思います。
良いことですが生き物は冷蔵庫ではない。
菌やウイルスは人間でも防ぐことはできません。
例えばヘルペスに近いと僕は思います。
睡眠不足になるとすぐヘルペスが発症します。
発症させないためには睡眠・食事・運動が大切です。
ヘルペスは誰かからもらっている。
生まれた時は持っていないと言われています。
母親や他の人から何らかの接触でウイルスを保有する。
一度体に入ると完全にゼロにするのは無理だそうです。
神経節という深い所に刻まれる。
これをゼロにはできませんが発症させないことはできます。
ニドウイルス
学名はサーペントウイルス
感染させないことだけに注目するより
免疫を高める生き方をする方が他の病気のリスクからも守れます。
それがボールパイソンの飼育と健康にとって最も良いと思います。
■スタッフ
確かに日本人はゼロ信仰が多いですね。
ゼロコロナの時はすごかったです。
今考えると120%不可能なことでした。
■へびやのヒロアキ
あの時、海外渡航が難しくなりましたが
ワクチンを打てば行けるようになった時アメリカへ出張しました。
1ヶ月滞在してマスクをしていた人は3人だけでした。
日本に帰ってきたらマスクをしていない人はいませんでした。
集団免疫の獲得に時間がかかったなど
様々な憶測が不安を呼んだのもあると思いますが
とにかく一度ゼロにしようという考えが日本人は強いと思います。
ニドウイルスは怖いので感染したら他の個体に広がらないように
殺さなければいけないという意見を持つ人もいます。
そうしないと広がってしまう。
または1匹出たらもう終わりだと聞いたこともあります。
ウイルスが出たためボールパイソンを全て安楽死させたと話す知人が2人います。
海外では聞いたことがない。
ニドウイルス自体でボールパイソンの全滅は聞きません。
そもそもニドウイルスが発症するような
免疫が低い飼育環境で複数発生してしまい心が折れて
飼育を辞める人はいるとのことです。
ウイルス自体の攻撃でボールパイソンが全滅するとは
聞いたことがないというのが海外では多い意見です。
日本人は何かあると駄目だと思い
リセットしなければと考える傾向が他の部分でも強い気がします。
ニドウイルスはいないに越したことはありません。
病気で苦しむボールパイソンが1匹もいない方が良いです。
それで悲しむ飼育者が1人もいない方が良いのも間違いない。
事実として完全に防ぐのは無理なので
きちんと受け入れて正しく恐れることが
結局ボールパイソンの最も良い健康につながると思います。
冬に半袖で外出すれば風邪をひくから長袖を着る。
雨に濡れたままだと風邪を引くから傘をさすのと同じ。
冬が来るのを止めることも雨が降るのを止めることもできません。
ダウンを着たり傘をさしたりすれば良いのです。
そうすることでこの地球で生きていくことと近いと思います。
受け入れて正しく恐れて向き合っていくことが必要です。
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